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ペット購入時の説明事項について

「動物の愛護及び管理に関する法律」が改定され、私共のような「動物」を販売している職種の人間にも、販売時に「その個体」に対しての説明が義務づけられました。具体的に言えば、その個体の特性・状態、飼育管理方法といったもので、個人的には今まで口頭でお話していた内容とあまり差異がないものでしたので、軽く考えていたのですが、いざ書面にして説明するとこれが意外と時間がかかる。当然ですが、補足する部分やしつけのお話、ご質問にお答えする時間まで入れると1時間程はあっさりかかってしまいます。当初はしつけの点が説明不足になってしまったり、いろいろ困惑する部分もあったのですが、おおむねこちらも慣れてきました。販売後に電話等で問い合わせが少なくなってきていることからも、結果的には良かったのではないかと感じています。また犬や猫の購入を希望されるお客様のイメージと現実の個体とのギャップが小さくないこともはっきりした気がしました。事前に調べて頂くことは良い事だと思うのですが、書籍やホームページ等がベースになっていると思うのですね。当然自分もいくつか目にしているのですが、玉石混交というべきだと思います。よく読まれている本や、ヒット数の多いホームページの内容が正しいと思うのは、初心者にとっては危険な行為だと言わざるを得ません。例を挙げるとダックスフンドのヘルニアですが、あまり言われている程目にしません。原因とされる長胴短足という点も、チワワやキャバリア等と比較してそれ程際立っているとも言えない気がします。では何故こう説明されているものが多いのか?ですが、これは全体の分母の問題ではないでしょうか。 現在ダックスの飼育率は10%前後といわれている訳ですから、件数だけでカウントしてしまうのは疑問ではないでしょうか。よく“吠える”といわれている犬種も飼育率上位に集中している点も偶然ではないでしょう。 ではどんな情報が比較的評価できるかですが、私個人としては、著者が海外の人であるものが良いと思います。先日購入したもので、ペットライフ社のブルース・フォーグル著「新犬種大図鑑」は是非読んで頂きたい一冊です。価格が6800円と高額な点がタマにキズですが、もしご興味がある方で、お住まいがお近くであれば店舗にいつでも読めるようになっておりますので、お声を掛けて頂ければと思います。分母の大きさと海外と日本での飼育環境の対比はかなり的を得ていると思います。

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おやつの与え方

皆さんは普段はどの様なおやつをペットに与えていますか? またどの様な点に注目して選んであげていますか? 嗜好性でしょうか?それとも見た目でしょうか?なかには犬には骨!猫には魚!といったようにイメージという方も いらっしゃる事でしょう。私達取り扱う側からしてみても 「これはあげて大丈夫かな・・・。」「これはお薦めできないよ。」 とか、「自分の犬には絶対あげない。」なんて言葉に出てしまう商品も沢山紹介されます。 当然おきませんけど。でもそういうモノの方が売れるんだろうな。と思う事はよくあります。パッケージが可愛いくて合成保存料無添加なんて書いてあると、体に良いような気もしますしね。でもよく見ると合成着色料を使っていたり、チワワやダックスの絵が書いてあるのに内容料が500g!!なんて酸化する前に食べきれるのかな?と首をかしげたくなる商品もありました。 それと何年か前ですが、骨の形をした牛皮のガムだったのですが、結んであると思っていた両端部がスポッと抜けた時には本当に驚きました。こんなものを飲み込めば小型犬では明らかに事故になる!とすぐに店頭から撤去 しました。メーカーにクレームも入れましたが、回答もなかったため以来このメーカーの商品は扱っていません。 ここ数年になって誤飲事故の原因の中におやつが多く含まれている事で大分問題視され、メーカーも与え方について大きく取扱うようになりましたが、一般の方にどの位認知 されているのか不安ですし、与える目安が一日の摂取カロリーを元に計算している場合が少なくありません。つまりドックフードやキャットフードと併用する事を前提にしていないのでその通りにあげてしまうと明らかにオーバーカロリーです。 肥満が体に与える悪影響はいうまでもないでしょう。 さて、ではどうしたら安心して与えられるのか?という点 にお答えしたいと思います。まずはそのおやつがガムなのか、スナックなのかで分類 しましょう。ガムに分類するものは消化に時間がかかるが 食べきるには時間のかかるもの。具体的には牛皮ガム、 マンチーガム(牛皮を溶かして固めたもの)、動物のひづめ・ 耳・テール・骨・筋を使用したもの、デンタルガムなどです。 スナックは消化が簡単にできるもの。つまりすぐに口に入れたら食べ終るものと考えれば良いと思います。 手の力程度で粉々になるものはだいたいこれにあたり、具体的にはビスケット ・ジャーキー・ペット用チョコ・乾物等です。ガムの類は与えるペットの口に比べ大きいものを選び、呑み込める大きさになったら取り上げるのがポイントです。スナックはできるだけ小さくします。 これをしつけのご褒美に利用される方は多いと思いますが、特に犬の場合には 量よりも与えられた回数で満足度が増すことも覚えて おいて下さい。おやつは適正な量を与えてもらう分には決して悪者ではありませんし、口腔予防やしつけには有効なものです。 使い方や適正量にわからない事があればどんどん質問 して頂ければと思います。

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問題行動について

最近我が家にも犬や猫を飼い始めた。 またいよいよ飼おうという方は多いと思います。 とても愛らしい仔犬や仔猫ですが、そのいたずら 振りに驚いた。またはそのことが不安だという方も少なく ありません。 以前にも対処法については書いた事があったのですが、今回はナゼこうした 問題行動をするのか理解して頂いて、振り回される側からリードする立場に変わる参考 になればと思います。  1.別に特別ではない!!(犬のオーナー様) よくいたずらされた飼い主さんは「こんなヒドイ事をするなんてこの子は特別荒っぽい性格なのではないか?」と不安になりますが、全く問題ありません。 仔犬同士兄弟でじゃれあっている様子と何も変わりがありませんし、 うなり声をあげて噛んだ物を振り回す行動もよく目にします。 こういった行動を行っている時期は自分が犬であることをしっかり自覚しています。 ですから全く知らない人が来ても大喜びで歓迎しますし、どんなものにでも興味 を示す恐いもの知らずの時期なのです。 この時期こそ仔犬に初期学習させるよい時間と思って下さい。  2.行動そのものではなく、タイミングが問題(犬・猫のオーナー様) 例えば猫が爪をとぐ。犬が柱や家具をかじる。 どちらでもそうですがトイレの場所を間違えるといった 問題は飼い主さんもそういう事をすること自体はあたりまえ と頭では理解されていると思うんですね。だから爪とぎや おもちゃ・ガムやトイレを用意してここにして欲しいという 場所で行う分には当然ながら問題視されませんし、むしろ 教えてすぐできれば「お利口だ!!」と評価される訳です。 ただしこれは教える側の演出力の問題であって 犬や猫の能力とはあまり関係ないようにも思います。  3.犬や猫も基本的にはキレイ好き 単純に言えばこういう事になるのですが、前提は 幾つかあります。 猫の場合は汚れると自分で体を なめてきれいにする事は昔から言われていますが、 犬の場合は育った環境が左右する傾向がありますね。 仔犬のうちからまめに環境を掃除してもらっていた場合 はサークル等の中でトイレをしてもそこに近付きません。 同じ時間にトイレに出してもらっていると徐々に中ではしなく なってくるなど、やはり自分が汚れるのは嫌なようです。 こういう点は人間も動物もあまり違いがないのかも知れません。 子供のうちは汚れなんて全然気にしないで遊んで ましたよね。私だけではないと思うのですが・・・ まとめ:まずちょっと考え方を変えてみましょう。 犬でも猫でもいえる事なのですが飼い主の臭いには敏感です。 猫にマタタビとよく言いますが、仔猫のうちははあまり感心は 示さないですね。 それよりも飼い主さんの臭いや、自分の臭いの あるものの方が感心を示します。爪とぎをするものや、トイレの 砂の中にこういったものを入れておくと効果的ですね。 犬もおもちゃを一日位飼い主さんの靴の中に入れておくと だいたい遊んでますね。またいらなくなった衣類等を 使ってゲームをするのも喜びますね。引っ張りっこをして必ず勝つ のは飼い主さん。 うなり声をあげたら即止めるという ルールを決めておくといつのまにかうならなくなりますね。 ここですべてを書くのは無理ですのでまたお声を掛けて 頂ければいろいろとお話しますが、しつけや飼い方の本を 読んだりする前にこういう動物なんだと理解しておくことは 大切だと思いますよ。

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カップリングについて

現在飼っているペットの子犬が欲しい。絶やしたくないというオーナーは少なくないと思います。  気持ちは良くわかりますし、実際できる範囲でお手伝いもしています。ただし手続きや打ち合わせをきちんとしていないと思いがけずトラブルになる事も少なくありません。  こういった場合に注意しておく事を書いておきますので、考えておられる方は是非読んで頂きたいと思います。  1.今飼っているペットのためにお嫁さんお婿さんを買ってあげよう。一番多いパターンだと思います。以前から依頼される事は多いですね。他人とトラブルになる事はないので一番安心できる方法ですが、その分2番目に購入する場合には以前は考えずに済んだ事も確認しなければなりません。  これは体験談ですが、一匹目は他店で購入され、2匹目を当店で大変気に入って購入して頂きました。ところがいざ血統書が入手できてお送りしたところ同じ父親だった事が判明しました。飼い主さんは「どうりで気に入った訳だ!!。」と大事にして頂いているので事無きを得ましたが、やはり十分に下調べを行ってでないと、お店を変えれば!でもブリーダーが違えば!だけでは、駄目だという事が良くわかりました。  血統書は一般の方が、これを回避するための一番の手段です。当店では現在、こういった場合には提示して頂いて確認を取るようにしていますが、購入される側もこの点はしっかり確認しておかなければならないと覚えておいて頂きたいですね。それと血統書を登録する団体が異なる場合、移籍不可のケースもありますのでご注意下さい。  2.交配を業者に依頼する場合  金銭や生まれた子犬を渡す方法等で交配する手段です。雄は不可ですが、雌であればこれが手早く良い方法だと思いますが、代金や条件は雄犬の種類や持っているタイトル(例:チャンピオン・家庭犬訓練試験合格等)によって大きく異なりますので、事前によく打ち合わせを行う事が大切です。  3.知人・友人などとのカップリング  知人の同種犬と交配を希望される方も以前から多いのですが、これも上手くいかなかった話をよく聞きます。  ペットで家庭内で飼われている場合、まず犬としての自覚を失っている事が多いですね。私の所に相談される方の中に「偽妊娠(想像妊娠)をよくするので交配相手を探して欲しい。」という話が出る場合があるのですが、これがおこるという事がそもそも自覚していない証しといってよいでしょう。  私の経験ですがこういう時に交配してもあまり成功しません。受胎数が少なかったり、流産をする事もあったり、出産してから子犬の世話を放棄したりといろいろです。  では、確率を上げるためにはどうすれば良いかですが、雌が発情(ヒート)を開始してから14日目位が理想日です。交配に向きか不向きかをペットショップ・動物病院に相談して下さい。これは雄も雌も同様です。  どの場合でも言える事ですが、安易に考えて大きな失敗をしたくなければ、とにかく良く話し合いを行う事につきると思います。 当然生まれてきた仔犬達の健康にも関わる事ですし、その子達の一生にも関わる事です。大切に考えて頂けると幸いです。

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子犬・子猫の健康管理について

この春にペットを飼い始めた方もたくさんいらっしゃると思います。 暫らくの間はペットに振り回される日々が続くことでしょう。なんであれ家族が増えるという事は悩み事が増えるという事でもあります。またお家に来たばかりのペットの方もストレスがいっぱいかかっています。 だいたい、ご家族に慣れるまでおよそ2週間といったところではないでしょうか。 実はこの2週間が一番体調不良を起こしやすい時なのです。原因はマチマチですが、一番多いのが睡眠不足からくるものが一番多いですね。仔犬や仔猫は昼間でも寝るのが仕事ではないかという位よく寝ます。これが飼い始めたばかりの飼い主さんからしてみると、具合が悪くて寝ている様に見えるんですね。 これが悪循環の始まりになります。確かに最初家に来たばかりのペットは興奮していますので、ほとんど寝ません。初めて見る環境と自分を見て喜んでいる人達の姿を見て好奇心いっぱいです。これが一日続くとぐっすり寝てしまう訳ですが、その姿のギャップから死んでしまった のではないかと心配になって起こしてしまったという話をよく聞きます。これは絶対にやめて下さい。せっかく休んで体力を回復しているのに起こされてしまうと だんだん弱ってきてしまいますし血糖値も下がってきます。 こうなると食事を摂らなくなったり、下痢を起こしたりします。 これで様子を見ているとさらに状況が悪くなってくるのです。 ペットの中ではいろんな事が起こっています。 まず抵抗力が下がってきますからペットの中にいる悪い菌たちが活発に動き始めます。それに伴って普段は共生している寄生虫たちが暴れ出します。 ここで必要なのは細菌や、寄生虫に対処しながら体力の回復をはかることなのですが、このタイミングを放置して しまうと回復不能な状況に陥いり、入院して点滴等を行わなければならなくなります。 先日ロイヤルカナン社の獣医師のセミナー内でのお話ですが、東京都の獣医師に仔犬・仔猫の来院理由をアンケートしたところ仔犬の場合2ヶ月未満はケネルコフ(風邪ですね。)2ヶ月を過ぎるとコクシジウム等の寄生虫による下痢や、細菌性の下痢が一番多く、仔猫も 比率的には風邪の割合が高くなるぐらいでだいたい犬と変化はなかったというデータが出たそうです。 すべて別々の病気に見えるのですが、ストレス等で免疫力が低下した時に発症しやすいという点では同じなのです。ストレスがかかっているかは飼い主さんにはまだ判断 ができません。ですからせめて2週間の間は時間を決めてご家族だけで接して下さい。自分が寝たい時に休める環境がペットにとっては一番ベストなのです。 それと仔犬は好奇心いっぱいに口に入るものはなんでも試してみます。 ボタンやマヨネーズのキャップやスポンジ等の誤飲事故も以前ありました。足元には十分注意して下さい。あと肩に足を掛けさせない事。あまりピーンとこないかもしれないのですが、骨折事故の多くが 肩に登って落ちたケースなんです。 とにかくペットも人もお互いによく慣れるまではあまり強端に接触しないことをおすすめします。

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犬と猫のアレルギー性皮膚疾患の対処

「犬と猫のアレルギー性皮膚疾患の対処」というテーマで、スペクトラム ラボ ジャパン株式会社 テクニカルディレクターである、獣医師の荒井延明先生にご講演頂きました。講演内容も短い時間のなかでよくまとめられた充実した内容でしたが、一緒に行動をさせて頂いた時間のなかで、個人的にお話頂いた内容が、また大変興味深いものでした。 私的に今までナゼ?と思うことや、日常の飼育の中でこれは使えると思った内容が多かったので少し紹介したいと思います。 (1)ハウスダスト対策:イエダニが原因の一つである事は広く知られていますし、個体数が減れば症状が緩和されると単純に考えていたのですが、死骸であっても反応を起こしてしまうため、殺虫に重点を置くばかりでは効果は少ないそうです。 それよりもしっかり家具等にはたきをかけ、20分後に掃除機を完全にかける。これを週に一度行うと大分違うそうです。またダニは湿度の高い環境を好むそうですので、湿度を低く(40%~60%以下)しておくこともポイントだそうです。 (2)発酵食品は本当によいのか?:よいそうです。ただし人間の場合は自分の体に合うものが動物性だったり、植物性だったりと個体差があるそうですが、犬・猫はほぼ動物性の発酵食品でよいそうです。 適度に乳酸菌等を補う事は大腸での抗原特異的免疫グロブリン抗体の産生に影響があり、食物に対しての過剰免疫反応を持つ段階で抑止してくれるそうです。 最近、コンビニ等で「花粉症に効く」などとキャッチフレーズのついた栄養補助食品を目にしますが、同様の理論から作られた商品の様です。ただし、ヨーグルト等でもアレルギー反応を起こす場合もありますのでご注意下さい。 (3)特定の原料のフードを続けたほうが良いのか?:アレルギー反応が起こるまでは良いそうです。というのは、ずっと同じ物を食べていて、ある日突然発症する事はどんな物でもあるそうです。もともとアレルゲンという言葉自体が通常は害のない物質という意味ですから、別に悪者扱いする事はないんですよね。 通常ここで特定のアレルゲンを除いた原料のフードに切り替えて症状を抑えるのですが、一度食物アレルギー反応を示した場合、別の原料にも抗原特異的免疫グロブリン抗体を産生しやすいそうです。 例えば、鳥肉系の原料ベースのフードでアレルギー反応が表れ、羊肉等の原料フードに切り替え、また魚類系フードに切り替えて、次に鳥肉系フードに戻してみるとしばらくは大丈夫といったことも実際にあるそうです。 ただし、これは高品質でバランスの取れたフードの中でのお話ですのでその点は忘れないで下さい。ちなみに抗原特異的免疫グロブリン抗体を調べるアレルギー検査をスペクトラム ラボでは行っているのですが、3ヶ月位の間で前回の検査結果と異なるケースもあるそうです。 まとめ:今回ここに載せさせて頂いた内容は先生とお話をした中でのほんの一部なのですが、簡単に短期間で良い結果を出すことは今の段階では難しいようです。 やはり、長期間の対処しかないというのが現状のようです。しかしながら、日常のちょっとした気配りでも大きな効果がある事や、現在おすすめしている商品に対して自信を持つことができた事は大きな収穫でした。もし、アレルギー検査等のことで興味をお持ちでしたら スペクトラム ラボ ジャパン http://www.SLJ.co.jp こちらをのぞいて頂ければと思います。 あきらめずに長い目でペットと向き合って頂ければと願います。

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手早くシャンプーを行うコツ

この春にペットを飼い始めた方もたくさんいらっしゃると思います。 暫らくの間はペットに振り回される日々が続くことでしょう。なんであれ家族が増えるという事は悩み事が増えるという事でもあります。またお家に来たばかりのペットの方もストレスがいっぱいかかっています。 だいたい、ご家族に慣れるまでおよそ2週間といったところではないでしょうか。 実はこの2週間が一番体調不良を起こしやすい時なのです。原因はマチマチですが、一番多いのが睡眠不足からくるものが一番多いですね。仔犬や仔猫は昼間でも寝るのが仕事ではないかという位よく寝ます。これが飼い始めたばかりの飼い主さんからしてみると、具合が悪くて寝ている様に見えるんですね。 これが悪循環の始まりになります。確かに最初家に来たばかりのペットは興奮していますので、ほとんど寝ません。初めて見る環境と自分を見て喜んでいる人達の姿を見て好奇心いっぱいです。これが一日続くとぐっすり寝てしまう訳ですが、その姿のギャップから死んでしまった のではないかと心配になって起こしてしまったという話をよく聞きます。これは絶対にやめて下さい。せっかく休んで体力を回復しているのに起こされてしまうと だんだん弱ってきてしまいますし血糖値も下がってきます。 こうなると食事を摂らなくなったり、下痢を起こしたりします。 これで様子を見ているとさらに状況が悪くなってくるのです。 ペットの中ではいろんな事が起こっています。 まず抵抗力が下がってきますからペットの中にいる悪い菌たちが活発に動き始めます。それに伴って普段は共生している寄生虫たちが暴れ出します。 ここで必要なのは細菌や、寄生虫に対処しながら体力の回復をはかることなのですが、このタイミングを放置して しまうと回復不能な状況に陥いり、入院して点滴等を行わなければならなくなります。 先日ロイヤルカナン社の獣医師のセミナー内でのお話ですが、東京都の獣医師に仔犬・仔猫の来院理由をアンケートしたところ仔犬の場合2ヶ月未満はケネルコフ(風邪ですね。)2ヶ月を過ぎるとコクシジウム等の寄生虫による下痢や、細菌性の下痢が一番多く、仔猫も 比率的には風邪の割合が高くなるぐらいでだいたい犬と変化はなかったというデータが出たそうです。 すべて別々の病気に見えるのですが、ストレス等で免疫力が低下した時に発症しやすいという点では同じなのです。ストレスがかかっているかは飼い主さんにはまだ判断 ができません。ですからせめて2週間の間は時間を決めてご家族だけで接して下さい。自分が寝たい時に休める環境がペットにとっては一番ベストなのです。 それと仔犬は好奇心いっぱいに口に入るものはなんでも試してみます。 ボタンやマヨネーズのキャップやスポンジ等の誤飲事故も以前ありました。足元には十分注意して下さい。あと肩に足を掛けさせない事。あまりピーンとこないかもしれないのですが、骨折事故の多くが 肩に登って落ちたケースなんです。 とにかくペットも人もお互いによく慣れるまではあまり強端に接触しないことをおすすめします。

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ペットの購入について

先日某TV局で先天性異常からくる突然死について特集がありました。 当店でも番組を見たお客様からの反響に多さに驚いています。実際番組の中で突然死したボーダーコリーの奇病は聞いたこともありませんでしたし、当然ながら見たこともありません。健やかに成長してきた愛犬を突然なくされた飼い主さんの気持ちは察するにあまりある事ですが、絶対に病気になることのないペットは残念ながら作出できません。 当店でも販売する前には健康診断を獣医さんに行ってもらっていますし、ワクチンの接種等の予防措置も当然ながらしてもらってあります。 ただし、これはどこまでいっても一定の期間の健康管理であって、一生を保障することができる訳ではありません。番組内では、海外では先天性疾患がでないような措置を国や愛犬団体が行っているという内容もありましたが、これは国民性の違いと動物の生命の尊厳に対する価値観の違いについて、全く無視した内容と感じました。 例えば、異国では人間の受精卵の検査等を行うことで障害のある子供を増やさない様な方向性を示していますが、日本では認められていません。これが良い事だとか悪い事だとか言いたい訳ではありません。 ただ何でもすべてが先進国が正しいと言ってよいのでしょうか。 別に特定のブリーダーの肩を持つ気はありませんが、あのボーダーコリーの先祖はそもそも何故日本に着たのでしょうか。以前に聞いたことのある話ですが、国内で特定疾患の認定を受けた犬を薬殺したり、アジアの人間に高値で売り付ける欧米のブリーダーがいるそうです。おそろくあのブリーダーも購入する段階で疾患の話を聞かされていなかったと思います。 およそですが、海外から犬を購入しようと思った場合、最低でも60万円以上の費用がかかるはずですし、タイトル所有犬であればその数倍はしたはずです。 そんな出費を病気の犬を産出する可能性のある犬にあなたならしますか? 私なら絶対にしませんけど。 また、番組内で取材を受けたJKCの広報によれば「事前に聞いていた取材主旨とは異なる内容で、会話の一部を著しく強調するように監修された。非常に困惑しているし誤解を生じる可能性がある。」とのことでした。 現在、ペットを利用した番組は視聴率が高いそうです。特に犬は欠かせないという話を聞いたことがありますし、TVのCMに使われたチワワが大ブレイクしたのも記憶に新しいでしょう。現実にその局でペット特集や、動物番組を多数放送しているのを、よく目にします。 今回のようにペットを取り扱う業者は皆、悪物的な番組構成には正直憤りを感じますし、どんな職業であっても良心的又は悪質といわれるそものはあるのではないでしょうか。 番組を見た方が著しい誤解を生じないことを願い、残念に思うばかりです。

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猫について

皆さんは猫についてどの様なイメージをお持ちでしょうか? だいたいの方が、家から出たり入ったりしていて、ケンカや事故で怪我さえしなければ、あまり病院に行くこともない動物。 繁殖力が強くて、去勢や避妊をしなければすぐに増えるといったところでしょうか。 確かにあまり病気の症状を呈することは少なく、実際に保健会社の掛け金も猫の方が犬より安く設定されていることの方が多い事からしても、あまり病気とは無縁に思えます。 ところが猫の方がワクチンで予防できるウィルスが少なく、特に猫エイズのように感染しても症状が長期間表れない病気もあります。 ちなみにエイズといっても人には感染しません。 ですが、人間のエイズウィルス同様免疫機能がいちじるしく低下しますから、ちょっとした細菌等でも感染すれば重症化することがあります。 一番恐い事は明確な治療法がない事です。 感染を予防する方法も屋外に出さない様にして他の猫に接触させない事以外ありません。 また、交通事故にあう猫も後を断ちません。 猫は車のヘッドライトを見てしまうと幻惑を起こして体が動かなくなってしまうためと言われています。 それに一番社会問題化しているのが捨て猫です。 まだ、目も開いていない子猫を捨てる人の気持ちは理解できませんが、勝手に生んでしまったからというのが言い分でしょう。 あまり知られていないのですが、雌猫は交配時の刺激によって排卵し、ほぼ100%妊娠します。 つまり交配する時期をあまり選ばない訳ですから、どんどん子猫が生まれてしまう訳です。 はっきり言っておきますが動物を捨てる事は犯罪です。 見つかれば処罰されますし、そもそも去勢も避妊もせずに外に出したのは飼い主さんな訳ですから勝手に生んだは通りません。 ではどうやって猫と付き合う事がベストと言えるかですが、まず成長期が終った頃に去勢、避妊を行うこと。 あまり早すぎると問題ですが、子猫の時期にはあまり外に出たがりません。 外の世界を知らないうちがベストです。 ちなみに去勢してある猫は何故かケンカを売られません。 ただし去勢、避妊を行うと必ずといっていい程、肥満がついてまわります。 現在どこのメーカーでもライト・低カロリー・ダイエットといった名柄があります。 こういったものを与えたほうが良いでしょう。 猫は大きな病気さえしなければ15~20才と犬よりも長生きする動物です。 ですが、あまりそういう印象は薄いと思います。 一番大事なことはちゃんと飼育・管理を行う意識をしっかり持って猫を飼うべきということですね。

※ワクチン接種で予防できる病気(ウィルス性)
ネコウィルス性鼻気管炎・ネコカリシウィルス感染症・ネコ伝染性陽炎(ネコパルボ)・ネコ白血病ウィルス感染症(ウィルス性以外)・クラミジア症
※予防できない病気(ウィルス性)
ネコ免疫不全ウィルス感染症(ネコエイズ)・ネコ伝染性腹膜炎
※中毒を起こす危険のある食品
ネギ類・チョコレート類・貝類(重度の皮膚病)・青魚(アジ・イワシ・サンマ等少量では問題ない)・生卵・牛乳

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熱中症について

酷暑でお散歩に行くのもおっくうだという飼い主さんも多いことでしょう。 お散歩のあと、体調がおかしくなり、病院で診察の結果、熱中症と診断された。というお話も聞きましたし、室内でも帰ってきたらぐったりしていて翌朝には死亡してしまった等々実は非常に身近な病気でもあるのです。 また、年齢的にもあまり活動が少なくなり、水分の補給をあまりしなくなってきた老犬・老猫や子犬もまた危険因子は高いです。 ここでいくつか気を付けておいた方がよいケースを書きとめておきます。 1.室外で飼育していて、日陰がない。またコンクリートを敷いてある。大変危険な状況です。犬は地面を掘ってお腹を冷やすことで危機を脱しようとします。この時に下がコンクリートで血が出るまでコンクリートをひっかいていたという話もありました。 日陰は“よしず”や建物の陰で飼育すれば熱いと感じれば犬はそこでじっとしています。 水を沢山おいておけば良いという訳ではありません。 2.日あたりの良いアパートやマンション、又は家庭の2階以上の所で飼っている。 このケースは猫も多いと思いますが、もともと砂漠で生活していた動物だけに陰が出来る場所さえあれば問題はありません。 むしろエアコンを強くしすぎると下痢をすることにもなりますので注意して下さい。 さて、一番の問題対象はケージ等で飼育されている小型犬です。 できればケージの場所を廊下や玄関近くの夕陽のささない所に置き、換気扇を回して下さい。これだけで大分違ってきます。 3.車内に残している。 最近は以前程ではありませんがそれでもまだ目にします。 この行為は夏場には大変危険です。15分後に戻ったら脱水症状を起こしていたケースもありました。 また、エアコンをつけてあっても、いたずらして切ってしまった犬もいました。5分以上車を離れることはこの時期絶対にやめましょう。 それでもぐったりしている様な場合があれば内股を冷たいタオルで冷やし、すみやかに動物病院へ連れていきましょう。 残念ながら様子を見ることはこの場合致命的になることになります。 くれぐれも事故のないことを心より祈ります。

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子犬・子猫の離乳について

我が家で子犬・子猫が生まれた。 捨てられていたのを拾ってきてしまった。 けれども離乳はいつすればいいのか。 何をあげればよいのか。 困ってらっしゃる方は少なくないと思います。 今回は成長過程の目安と与える食事について書いておきます。 まず生まれて2週間後に目が開きます。 自宅で出産した場合は誕生日がわかっていますのでよいのですが、途中から家に来た場合にはこれを目安として考えて下さい。 つまり、目が開いていれば生後2週間以上。 閉じていればそれ以下という訳です。 そして3週間目までは母乳又はペット用ミルクです。 ここで間違わないで頂きたいのは子犬には犬用、子猫には猫用のミルクを選んで下さい。間違えて使用すると便がコチコチになったり、出血を伴った下痢になる場合があります。 どちらも放置しておくと非常に危険です。 3週目に入ったらいよいよ離乳食です。 まず、母犬や母猫が普段食べている銘柄の子犬用・子猫用のフードを用意して下さい。 これを15分程度ぬるま湯でふやかしてミキサーがあればミキサーで、なければフォーク等を使ってよく混ぜ合わせます。 この上からミルクを粉末のままかけて出来上がりなのですが、猫の方があまり反応が良くありません。 その様な場合は牛肉のモモの部分を脂を外してたたいたものを混ぜてみます。 生のままで良いのですが、国内産ですと脂が多いので、外国産の方が良いですね。 ひき肉は絶対にやめて下さい。 回数は多い程良いのですが最初は少量ずつ5回位から始めます。 だんだん食べが良くなってきたらふやかしている時間を短くし、混ぜ方もフォークでラフにしていきます。 40日前後になったら5分程度のふやかしをしてミルクだけかけてみます。 またドライのままのフードも少し出してみて下さい。 犬種にもよりますが、歯が生えてくるのは30日前後です。 よく観察していると親のエサ鉢に顔を入れてつまみ食いをしている子がいます。歯ごたえのあるものを喜ぶ場合もありますから両方少しずつ用意してみるとよいでしょう。回数も4回~3回と減らしていきます。 これで離乳の完成です。 ほんの1ヶ月半ぐらいのことなのですが、実際には忙しいは心配だわで結構大変です。ですが、無事に育った姿を見ると本当幸せな気持ちになりますね。

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ペットのウソ・ホントについて

ペットの俗説は意外に多く、中には理屈までついているものもあります。 また、最近まで正しいと思われていた事がまったく逆効果だったということもあります。 そういった事例を今回は紹介しましょう。 犬は一日一食!? 現在でもこれを行っている方は多いようです。 確かに一日一食でもお腹一杯食べればすぐに体調不良を起こすことはないと思います。 これは犬の胃袋のしくみにあります。 犬の胃は空腹時と満腹時で大きさが5倍程度になると言われています。 もともと自然界にいた時のなごりだと思いますが、猫の様に小鳥や小動物を少しずつ捕食することができなかったためでしょう。 犬は野生化すると群れを作ります。 群れで大きな動物を襲い、競って食事をとります。 しかし獲物にありつけない日が続くこともありますから、食いだめのできる体でなくてはなりません。 このことが食事の回数に結び付いたのでしょう。 ペットの場合ですと、一匹であれば競う相手もいないですし、何日も食事にありつけないということもありませんから食そのものへの執着はあまりありません。 むしろ遊んでもらえることの方が嬉しい様です。 では健康面ではどうでしょうか。 やはり少量ずつ取った方が栄養の吸収は良いようです。 肥満にもなりにくいという事も証明されましたし、最近の犬の寿命が延びているのもこれに関係していると思われます。 結論:犬はできるだけ食事の回数を増やした方が良い。 春子は強い!? これは良く犬・猫を購入しようとする方が言われることが多いことですが、どうもかなり昔から言われている様です。 ただ明確な理由は全くどなたもご存知のないのが特徴です。 誰から聞いたかと問うと、父、祖父、祖母という回答がほとんどで、明治・大正の頃より以前から言われている様です。 異際は3月・4月・5月を春とするならば、その時期に生まれた子が特に病気にならないといった事はありませんし、それ以外の時期の子との違いもありません。 では語源は全く根拠がないのでしょうか? ここで、明治・大正という時代に注目してみました。 すると、旧暦という現代と異なる太陰暦(現在は太陽暦)であったことと、旧暦では1月~3月が春であるということに気が付きました。 そう考えるとかなり正しい言葉の様に思えるので、ここに仮説として書いておきます。 この時期は現在の暦では1月中旬~4月中旬を示します。 一年で一番気温が低くなり、風邪や伝染病の流行も最も活発な時期です。 この時期に屋外で出産・育児を行うのは大変ですし、犬も猫も最も死亡率が高い時期だったと考えても不思議はありません。 ただし、現在ワクチンの接種や、屋内での出産がほとんどですので特別この時期に限って死亡率が高いということはありません。 ですが、当時は春生き残った強い子だ。 という認識はあったのではないかと思います。 おそらく、語源は忘れさられ、言葉のみの口伝となったのでしょう。 結論:屋外飼育が大多数であった頃には可能性として高い信憑性がある言葉だったと思われるが、現在の飼育環境を考えると他の時期と差がある訳ではない。
ペットを迎えると飼い主さんがしなければならないことは沢山ありますが、その一つが信頼できる獣医さんをホームドクターに見付けておくことです。 普通、健康である時にはワクチンやフィラリアのお薬を頂く程度かもしれませんが、いざ体調が悪くなってしまった時には信頼できる先生の存在は力強いものです。 よく良い先生を紹介して欲しいという相談を頂くのですが、これは実に難しくて、特定の病気に関してでしたら、どの先生が良いですよと言いやすいのですが、ホームドクターは飼い主さんとの相性があります。 オーナーのお話でも、ソフトな感じの良い先生だ。 とか、口調は厳しいがしっかり診てくれる。 とか、小さな事でも丁寧に説明してくれる。 など良い評判として上げられている点が、別の方からすると優柔不断だ。笑いもしない。お話が長い、などと酷評されている場合をよく目にします。 こういうケースは行かれた状況は当然あるのですが、かなり相性のあうあわないといった部分と、お互いのコミュニケーション不足から起因していると思います。 ですが、用もないのに獣医さんへ出向いてコミュニケーションをはかるという人はまずいないでしょう。 では、どうすれば短期間でコミュニケーションがとれるかと言うと、まずはご近所。友達。親類等身近な方に紹介して頂いて、できれば最初の一度だけは同伴してもらえれば一番良いでしょう。わざわざ紹介のために足を運んでくれた方にもですが、一緒にこられた方が先生方からも親近感はもたれやすいでしょう。コミュニケーションがしっかりとれていれば質問もしやすくなりますし、聞き手にまわっているだけでは本当の意味での安心にはつながりません。 最近、動物病院にもインフォームドコンセントという言葉をポスター等で掲示してあるところが増えました。 よく飼い主さんと話し合う・説明する・理解していただく。 いとう意味なのですが、先生方の努力だけでは難しいのではないでしょうか? 相互の信頼関係があってこそのインフォームドコンセントであり、その上で行われる行為こそがペットにとってもオーナーにとっても最善なのではないでしょうか?

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小型犬について

もう言うまでもないかと思いますが、現在は小型犬ブームです。 2002年一年でジャパンケネルクラブに登録された全犬種総数が537,548頭なのですが、上位10犬種中の10kg以下の犬種の登録数は324,856頭にものぼります。 ちなみにお隣韓国や中国でもプードル、ヨークシャテリア、シーズーなどが大人気ということですので、このブームはアジアに集中しているといえる様です。 アメリカやイギリスではラブラドールレトリバー、ジャーマンシェパード、ゴールデンレトリバーが常に上位を独占していますが、欧米とアジアの家庭環境の違いだけで、世界中室内で飼育されることが多くなったことの現れでしょう。 以前の大型犬ブームのときには海外からのインポート品や、そのコピー等がペット用品の主でしたが、ここにきて大きく変化してきました。 例えばドッグフードも以前は中型・大粒といわれるものが主流でしたが、小粒のものがかなり増えてきました。 新商品のコーナーでも載せますが、ロイヤルカナン社の犬種別フード「ダックスフンド」は日本やアジアのニーズを意識して作出されましたし、アイムス社の「ラム&ライス小粒シリーズ」は日本限定での販売となります。 また、小型犬の洋服を日本でデザインして中国で生産し、アジア各国で販売を行うというメーカーも出てきました。 ペットがより身近な存在になり、用品類等は価格が大分リーズナブルになりましたが、そうはいかないのが医療費です。 中型犬や大型犬に比べると、確かに薬を使う量は少なくてすみますが、検査を行うことは内容的にさほど差がありませんし、手術となると骨も血管も神経も筋肉もすべて小さくなりますので、難易度は高くなってしまいます。 また、回復力も大型犬のようにはいかないので入院日数も多くなりがちですから、その点を理解していかないと、多額の請求に驚くこともあるでしょう。 大きなラジオの修理よりもICチップの修理の方が難しいのと同じですね。 そういう方にはペット共済・どうぶつ健保という方法もあります。 もちろん加入条件もありますが、 30%~50%程度の医療費負担をしてくれます。 ちなみに アニコム http://www.ani-com.com 日本ペットオーナーズクラブ http://www.petowner.co.jp 日本アニマル倶楽部あたりがおすすめですね。 何事もなければ小型犬は総じて寿命が長く、20才を超える場合もあります。 しかも人間と同様、年々伸びているようです。 もう10年もすると、20才以上は普通になるのかもしれないですよ。

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交配時のトラブルについて

今飼っているペットの子供を残したい。 愛犬家や愛猫家の皆さんがそういう気持ちを持つことは至極自然な事だと思います。 しかしながら、その後のことを安易に考え過ぎると思ってもいなかったトラブルに発展してしまう事があります。 今回はそんな事にならないためのアドバイスをいくつかしておきたいと思います。 まず、所有しているペットが雌(♀)の場合。 犬は初産の年齢は2才~3才ぐらいが理想的でしょう。 そして、現在の体型が標準的であるか専門家や獣医師に確認してもらった方が良いでしょう。 太りすぎていたり、痩せすぎていると、受精率は下がりますし、出産が難しくなります。 日数は発情が始まってから13、14日目がベストですね。 しかし何日かたってしまってから気付いた場合は獣医師にスメア検査をしてもらうのも良いでしょう。 さて、相手選びですが、初めての交配であれば、経験のある雄の方が楽ですね。 また、ペットショップやブリーダーで所有している種雄を利用する方法もあります。 猫の場合は挿入された時点で排卵が始まるので、交配時の成功率は極めて高いです。 ただし、交配時に咬み傷がついたり、ひっかき傷等の話も聞きますが、これは猫同士のみで交配させるため、ある程度は覚悟した方が良いでしょう。 また、家庭で一匹だけで飼育されている子は自身を猫と自覚していないので、人間が手を出すことが出来ない事もあって、逃げてばかりで交配できないという事もあります。 決して簡単ではない事を覚えておいて下さい。 さて、ここで最近相談の多い一般の方同士の交配についてお話しましょう。 業者(ショップリーダー等の専門職)との交配であれば事前に交配についての代価や生まれた子犬についての話があって成立するのですが、一般の人同士だと交配した後になって近親だった事がわかった。 血統書の登録団体が雄・雌で違っていた。 どちらかが登録団体で決められている繁殖時期より早期に交配してしまったetc・・・ 事前に少し調べておけば澄んでしまう様な事や、「生まれた子供たちを分けようと話していたけれども生まれたのが1匹。」だとか、逆に生まれ過ぎて困ったとか、生まれてしまってから交配証明を出してもらえず、血統書が作成できないという様なきちんと約束を決めていないための事など、どうして事前に考えなかったんだろうという事が非常に多いです。 こういったトラブルにならないためのポイントを整理しておきます。 1.交配に対する代価 2.雄・雌の血統書の読み合わせ確認 3.雄・雌の健康診断 最低でもこの3点はきっちり行う事を勧めます。 また、雄犬をお持ちの方へのご注意ですが、雄は経験があっても他人の家ではリラックスできず、使用できない事も多いので、雌を連れてきた方が良いです。 それに善意で無償交配を行うことは決して悪い事ではありませんが、登録団体に入会、年会費等と費用がかかる事も覚えておいて下さい。 今飼っているペットにとっても、飼っている方にとっても産ませてよかったと思える様にするために話し合いはしっかりとして下さい。

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年齢と食事について

人間と同様に、犬や猫もその年齢によって必要とされる栄養素は異なります。 現在飼育されているペットがいつまでも健康で長生きしてもらいたいというのは皆様共通されている点だと思います。 今回はそのヒントになるかもしれないお話をさせて頂こうと思います。 今までに何度かペットの喜ぶものを与え続けることが健康であるということには無関係であり、むしろ成人病になりやすいということには触れてきました。 逆にちょっとした工夫だけで老化を遅くすることもできます。 個人差はありますが老化は必ず訪れます。 けれども遅くなれば遅くなるほど外見的だけではなく内面にも表れてきます。 今回はその辺りを中心にお話を進めましょう。 現在様々なメーカーがレギュラー・プレミアム処法食といったペットフードを作っています。 処法食というのは病院で扱われている治療のための食事であり、健康なペットのためのものではありません。 むしろ逆効果になることもありますので、獣医師によく相談しながら使用することをおすすめします。 今回は一般的に総合栄養食と呼ばれているものについてだと思って下さい。 このところ、プレミアム・レギュラーを問わず、ライフステージ別のフードがかなり増えてきました。 表示の仕方がまちまちで良くわからないという方も多いので、一例を上げると幼犬用(パピー・グロース・ジュニア)幼猫用(パピー・キトン)成犬・成猫用(アダルト・メンテナンス)老犬・老猫用(シニア・マチュア)といった具合です。 日常お話していて思うのですが幼犬・幼猫から成犬・成猫のフードに切り替えるタイミングはかなりの方が気にされているのですが、シニアという響きには何となく抵抗があるようです。 逆に「まだ元気だ!!」と不機嫌になる方もいました。 多分その方の中のイメージは歯が抜けて、目も耳も具合が悪くなってきて、元気がない様子を考えていたのかもしれません。 ですが、フードの老犬用というのはそうならないためのものなのです。 先程お話の中に出したヨボヨボな状態では食べても効果は期待できませんし、歯が弱ってしまえば食べることが出来ません。 平均的にメーカーが表示してあるシニアの使用開始時期は大型犬は5才、小型犬が7才猫も7才という具合です。 健康に問題がなければ大型犬で15才、小型犬、猫ではシニアを食べる時間が一番長い訳です。 では何が成犬・猫用と違うのでしょうか。 この点は各社工夫をこらしていて、手法はまちまちですが、高タンパク・低脂肪・関節対策・腸内細菌の活性化などが柱とされているものが多いです。 当然の事ですが、これらの作用は長期的に使用することではじめて効果が表れますから早目に切り替えたペットの方がその恩恵に与れるという訳です。 高タンパクで内臓の老化を抑え、低脂肪で肥満を予防し、腸内の細菌バランスを整えて癌の発生を予防するという行為は人間に置き換えても中高年時からが有効でしょう。 生物には必ず老いがやってきます。 幸せな老後のためには早くから備えておくことが大切ですね。

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血統書その1

今回は「血統書」というものについてお話をしたいと思います。 そもそも「血統書」というのは、「血統種」である特定の犬種(猫種)を認定している登録団体から発行されます。 こういった団体はJKC(ジャパンケネルクラブ)の様に多国籍・他犬種の登録を行う場合もあれば、日本犬保存会の様に特定の国の犬種に限って扱っている場合もあります。 団体によって弱冠に差はありますが、おおまかな規格・規定はほぼ同一であり、認定をとること(犬種認定)は楽ではありません。 さて、ここで述べておきたいことは、現在「血統書」のある「純血種」の子たちも元々は何かしらの用途の為に改良・改造され続けた「雑交種」であるということです。 その過程で、ある者は美しい外観を、ある者は優れた能力を手に入れ、それに魅了された人間によって、意図的に固定されたものが「純血種」と呼ばれる犬・猫なのです。 ですから、固定種同士で交配すれば、同様な個体が出てくるというのが前提になります。 たまにこれを宝石の鑑定書の様に思っている方がいる様ですが、ニュアンスは大分違ってきます。 時折「血統書付きのいい犬だ」とか「血統書はいらないから安いのがいい」などということを耳にしますが、血統書は団体に入会していれば数千円程度のものなのです。 ですので「血統書」の有無のみで、その犬種として優れているかどうかを判断することは不可能です。 さてここからは「血統書の持つ意味」についてお話します。 元々は認定された犬・猫からスタートする訳なのですが、同一種で交配を続けても多少の違いは出てきます。 例えば同じ日本人でも自分と同じ顔をしている人を見つける事は難しいでしょう。 何代も重ねれば個体差は生じてくるものです。 また近親交配による先祖返りもあるでしょう。 これもある程度は仕方の無い点もあります。 1匹の犬がこの世に存在するためにいる先祖10代遡れば2,400匹の犬が必要となります。 人間で10代でしたらかなりの時間がかかります。 150~200年位でしょうが、動物では10~20年で可能ですし、海外から輸入される犬・猫の数を考えてもその中に同一の者が入らないという事の方が難しいでしょう。 ただし、その事で不安になりすぎることはありません。 余程近親交配を繰り返さなければ、このことだけを理由に障害を持つ事もありませんし、そういった事を防止する為に「血統書」があるのです。 皆さんの中にも自分の愛犬・愛猫の子供を残したいと云う方はいるでしょうし、それも当然なことだと思います。 しかし、以前に相談されたことなのですが 「近所にいる別の犬と交配させたところ、子犬の血統書をとる段階で、別の時期に生まれた兄妹だったとわかった」 障害が出るかを気にしての相談だったのですが、正直肯定も否定もできませんでした。 事前に折角お持ちの血統書を拝見すれば気付けることでした。 「血統書」は有無に意義があるのではなく、その内容を知ることにこそ意義があるのです。 さて、前述の話に戻りますが、先日あるテレビ局で「急増デカ○○○」という見出しで「血統書が付いているのにどう見ても違う犬種の様に見える、サイズが大きすぎる」と声高に番組構成をし、騙す人間と騙される人間がいる様に取り上げていましたが、単純に考えれば、良質な相手(この場合雄雌共にカップリングの相性が良いという意味ですが)をブリーディングする人間が考えておらず、購入する側も恐らく、血統書が付けば何でも一緒、という思いがあるのでは、と感じました。 最後に交配等での注意点をもう一点だけ。 同一の犬種で別々の団体の血統書をお持ちという場合にどちらかの団体に移籍できるかどうかを確認しておいてください。 例えばJKCからKCへ、JKCから日本保存会への移籍は可能ですが、その逆はできません。 今回はこれから仔犬・仔猫を購入する人にも、「血統書」はあるけどあまり見たことがないという方にも少し関心を持って頂ければと思い、テーマにしてみました。 次回は「ショーとそれに出ている様なブリーダー」について触れてみたいと思います。

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血統書その2

前回は血統書についてと登録している団体についてお話しました。 血統書の有無だけで固定種としての優劣を表している訳ではないということは多少理解して頂けたかと思います。 では、どうやって優劣を判断する(される)のかについて今回はお話しましょう。 ドッグショー、キャットショー、展覧会というとどうしてもペット自慢の様にとられがちなのですが、そういう雰囲気とは異なります。 姿形だけを問題にしている訳ではないですし、セットしてよい種類も規定されています。 審査はその団体から認定されたジャッジが行います。 審査方法は犬、猫でも大分違いますが、簡単に言えばその種類としての構成が良いか、健康状態は良好であるか。 これは特に犬で問われる点ですが、人間に従順であるか。 といった様な事を考慮し、だいたい複数回の審査を受けてタイトルが授与されます。 タイトルを得ることのできた個体のみが血統書に賞歴を残せます。 雑誌やホームページやお店等の仔犬、仔猫にチャンピオン直子などと書いてあるのを目にすることがあると思いますが、これはそういった審査に合格された犬猫を両親・または父母いづれかに持つという子につけられています。 団体によっては、雄、雌いづれも認定されている場合は両親繁殖認定犬と血統書に明記されています。 ここで付け加えておきたいのですが、そのタイトルの中にもランクがあり、横並びではないという事です。ですので同一種でタイトルを持っているといっても差がでてきますし、価格に反映されることも十分ありえます。 また、ショーに出る様にマナーを入れたり、健康状態を維持したりすることは簡単なことではなく、労力も金銭的にも負担は大きいものになるためです。 何故そこまでしてと思う方もいらっしゃるとは思いますが、熱心に丹精こめて作り上げたものを他の人にも評価してもらいたいと思うことはどんなことでも同じなのではないでしょうか。 ただし、誤解のない様に。 こういう犬、猫が決して一般にペットやコンパニオンアニマルとして育てられた子たちより上だとか、下だという話では決してありません。 今回の話の趣旨は外来種のほとんどがこういったショーブリーダーといわれる人たちの手によって日本へやって来たという事実と、その人々の手によって国内に散らばっていった仔犬や仔猫たちが現在お手元にいるペットたちのルーツであるということです。 もしこのお話を読んで、興味のある方は各団体に確認すれば最寄の会場で日程を教えてもらえます。 見学だけではだいたいどちらも無料ですので機械があれば一度是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

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問題行動をする

最近よく相談を受ける内容に「いつもできていた事が急にできなくなる」というのがあります。 特に多いのがトイレの相談なのですが、「普通にトイレへ行ってするのだけれども、ごく稀に失敗する。そういう場合は不可解な行動をとるのだけれども、これは一体?」という内容ですね。 動物は結果から学習していきます。 おそらくたまたまトイレを失敗し、それを失敗した時に相当大きな反応を飼主が示したのではないでしょうか。大きな声を出したり、怒ったり、動揺している様子を、ペットに見せているのではないでしょうか? この事がペットからしてみると「飼主の関心を自分に集める行動」として「学習」されてしまう訳です。 こういう子によく当てはまる性格の子は社交的で愛想がよく、自分に好意を示してくれる人であれば誰でもよく、世渡り上手な子が多いように感じます。 普段が「良い子」であるため、オーナーも厳しく接する事をためらっているのでは、と感じることがしばしばあります。 そこで対処法ですが、あくまで平静に片付け、ペットはケージにしまって、しばらく接しない、ということを繰り返して下さい。 上記の様な子は、実は頭の良い子だと思います。 ですので自分の行動が裏目に出たことを理解するのが早いんですね。 ただし、オーナーから離れることを極度に恐れて行動する分離不安の子の場合は上記の対処法では逆効果になることもあります。 一つの問題行動であっても、原因が違うと、対処法は全く異なるということだけでも理解して頂けると、お手持ちの躾の本も、生きてくるかもしれませんよ。

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中毒

最近悲しい出来事がありました。私が4年前にお世話をさせて頂き、毎月店に顔を出してくれていたミニチュアシュナウザーが突然亡くなりました。原因は球根を食べたことによる中毒だろうということでした。 我が子の様に愛されていたオーナーの落胆ぶりは言うまでもありません。 このところ誤飲、誤食による事故の話を聞くことが多くなりました。 室内犬が増加傾向にあるためだろうとは思うのですが、人間と共生しているパートナーにとってどんなモノが危険であるか、認識していて損はないと思います。 今回は中毒をテーマにしたいと思います。 猫は食品中毒というものは非常に少ないそうです。これは恐らく犬と比べて野生に近いため食べては危険なものを本能で分けているのでしょう。犬も本来でしたらまず危険な食べ物は避けるそうです。 ですが日常の食生活の中で人間の食べるものをおすそ分けされているうちにこの本能は鈍くなってしまうのでしょう。 例えば菓子類や調味料にはオニオンパウダーやコンソメといったタマネギ等を含んだ食品が多く利用されていますし、生の野菜もアクが強いので本来は食べないのですが、加熱したものを一度口にすると食感がクセになるようです。 前述した食品等も多量に摂取しなければ、さほど問題にはなりませんが、こういう機会に味を覚えて盗み食いをして事故になってしまうパターンは非常に多いようです。 命には関わりませんが、イチゴ、柿、みかんといったペクチンの多い果物を食べて下痢をしたり、乳糖の多い牛乳やチーズを食べて皮膚病になったり下痢、おう吐したりということは、しばしば耳にします。 予防法はたとえ喜んでも興味本意で与えないということと、勝手に食べることは”イケナイ”と教えることしかないのではないでしょうか? では、代表的な中毒例を少し書いておきます。
ネギ中毒
タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニク等に含まれるアリプロピルジスルフィドが原因で血液が破壊され、食欲不振、ふらつき、貧血 疸、赤色尿、おう吐、下痢といった症状を示します。最悪の場合死に至ることもあります。
チョコレート・カフェイン中毒
チョコレートやコーラ等のカフェイン飲料に含まれているチオプロミン、メチルキサンチン等が原因物質となり、 おう吐、下痢、多尿、興奮、不整脈、痙攣、これもやはり最悪の場合死に至ります。   ちなみに5.0Kgの犬(ダックス、シーズー等)であれば、およそ板チョコ一枚分位が致死量になるようです。 そして、あまり知られていないのですが
植物中毒
スイセン、ポインセチア、クロッカス、クルミ、アロエ等が代表的。おう吐、下痢、流涎、痙攣、呼吸困難などの症状を示しこれもまた死に至る場合があります。

他にも薬物等や金属等の中毒もありますが、今回は食品に限らせて頂きます。 ただ、ご理解頂きたかったのは身近にこれだけ危険なものが当たり前にあり、知らなければいたずらしていても気付かない。 突然体調が悪くなっても原因が解からないし、獣医さんで問診されても思い当たりもしない。検査の結果が出るまでにも弱ってしまう。 オーナーが早く気が付ければ救命率は必ず上がるはずですし、身のまわりに危険なものを置くこともないでしょう。 人間がペットにしてあげられる最高のことは彼らのことを学びながら共生していくことではないでしょうか。

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子犬・子猫の飼い方

さて前回どの様に自分が飼う犬を選択していくかを書きました。 今回は購入した仔犬・仔猫の飼い方をアドバイスしたいと思います。 まず購入する前にして頂きたいことですが、生後2~3ヶ月の仔犬・仔猫を迎える場所に小さなおもちゃや薬品類・食品等を置かないで下さい。 動物は人間の赤ちゃん同様何でも口に入れて確かめようとします。 金属やプラスチックなど危険なものでもおかまいなしです。 「いたずらしてるな。」程度に考えて放っておいて誤飲したというケースもしばしばあります。 シンプルにしておくことが一番です。 ペットショップ等で入手された場合は簡単なキャリーケースなどに入ってくる場合が多いと思いますが、ブリーダーや知人などから譲られた場合などは必ずキャリーケースを用意して下さい。 「狭くてかわいそう」と思って車の中を自由にしていたら車酔いした。 初めての自動車で興奮しすぎてしまい、車を降りてから体調を崩したという話も聞きます。 車嫌いな子や車酔いする子のほとんどは幼児期の車に対するトラウマがあるようですね。 そして家庭に着いたらすぐにトイレの場所へ連れて行って下さい。 犬は市販のシーツだけを置いて、猫は砂を入れたトイレを用意して飼い主さんは姿を隠して下さい。 猫はトイレが大きすぎなければだいたい失敗はないと思いますし、犬もシーツを何枚か広めに用意してあげると上手にできます。 失敗しても怒らないで下さい。トイレを見つかると怒られると思うと、飼い主の目を盗んでするようになります。 最初の1日目はせいぜいケージから出して遊ぶのは1時間程度。 その後2週間ぐらいの間はせいぜい出しても2時間ぐらいにします。 そうすることでサークル、ケージ等の中が安全なテリトリーであることを認識します。 この時に大事な事ですが、鳴いても決してケージから出したり、抱き上げたり、声を掛けたりしないで下さい。 特に犬の場合学習能力が非常に発達した動物です。 要求に答えてもらう方法として覚えてしまうと後に問題行動となります。 最後に睡眠は健康を維持するために必要不可欠です。 寝ている時には決して起こさないで下さい。 以上ですが、どれも難しいことをして欲しいといったものではありません。 むしろ手を掛けすぎないということを忘れないでほしいのです。 犬も猫も幼児期は短く、半年もすると成犬・成猫と変わらなくなってきます。 しかしながら、こちらは仔犬・仔猫だからと思って行ってきたことも、大きくなると何故させてもらえないのかペットは理解できません。 これが問題行動に移行していくのだと考えます。大きくなってからも変わらない接し方で幼児期から過ごしていくことが一番の愛情だと思います。

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子犬・子猫の購入について

ペット購入にあたり今回はどういった点に注意したらよいか、どんなものを用意したらよいかについて書いてみましょうか。 まずはどこで飼育するかを考えてみましょう。 室外で飼育する場合にはかなり種類は限られてしまいます。 私がオススメしている犬種は、柴犬、ウェルシュコーギ、シェットランドシープドッグ、ビーグルですね。 比較的小型で活発。 お子様から年配の方まで、幅広い層で飼養が可能です。 特に最初に挙げた3犬種は寒さに強く、長野県には適していますね。 もう少し大型のレトリバー種も室外飼養は出来るのですが、冬場には少し防寒対策をしなければなりません。 特に気を付けて頂きたいのですが、金属製のハウスは冬場かえって冷えてしまい、足が凍傷になるケースがあります。 断熱材を利用するか、あらかじめプラスチックや木材のものを用意したほうが良いと思います。 室内で飼育する場合は、チワワ、ダックス、プードル、シーズー、etc...と幅広いですね。 ただし選ぶポイントとして「抜け毛」を気にされる方は長毛種を、手入れが簡単な方がよい方は短毛種を選ぶとよいでしょう。 当店でも飲食業等の職業につかれているお客様で、プードル、ヨークシャテリア、シーズーを飼育されている方は多いですね。 生活のスタイルに合った犬種を選んでいけば一番ペットとオーナーのいい関係ができるのではないでしょうか。 ただし、最近「他の人が飼っていない犬種がよい」といって、使役性の高い犬や闘犬系の犬を問い合わされるケースがあります。 ペットとして飼えない訳ではないですが、初心者には無理だという犬種は確実にあります。 なぜ他の人が飼っていいないのかもよく考えて頂いて、「手に負えず処分した」という事がないように、切に願います。 さて、猫ですが、初心者には短毛種で比較的小型なものがよいと思いますね。 具体的に例を挙げると、アメリカンショートヘア、ロシアンブルー、アビシニアン等ですね。 猫は室内飼養するということを前提にして下さい。 あまり知られていないのですが、猫の中にも、ノルウェイシアンフォレストキャットやラグドール、メイクーンの様に、成猫になると5.0kg~10.0kgという大型のものもいます。 想像してみて下さい、ダックスやシーズーよりも大きな猫が部屋の中で跳びはねている様子を...。 購入する前にどの位まで成長するのかは必ず確認して下さい。 また脱走癖がついて室外に出るようになってしまった場合は迷わず、去勢・避妊をおすすめします。 猫にはワクチンがないウィルスが多く存在していますし、野良猫にけんかを仕掛けられたら全く勝ち目はありません。 時には命に関わる大けがをすることもあります。 また受胎率も高いので望まない子猫を作る原因にもなってしまいます。 ペットは人間の心を癒してくれるパートナーでありますが、その一生の責任をオーナーは負わなくてはなりません。 どんな子であっても自分の人生の中では特別な存在ですし、掛けがえのないものだと思います。 終生お互い素敵なパートナーでいられるペットの出逢いがあればいいですね。

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ドッグフードの選び方

今回はドッグフードの選び方についてお話したいと思います。 単純にドッグフードといっても、ドライタイプ・セミモイストタイプ(半生タイプ)・モイストタイプ(缶詰等)と分かれますし、レギュラー・プレミアムという分け方もあります。 すべてに話を及ぼすと長くなりますので、今回はドライフードの話を中心にすすめてみたいと思います。 ドライフードの特性は、まず水分質が少ない点です。一般的に8%程度ですので、開封後の保存は他のフードよりも長期間できます。だいたい1ヶ月位が目安です。(まぁそのフードに含まれる保存料の質や量によっても異なりますが...)ですので購入する時はだいたい1ヶ月分ずつにしてあげて下さい。 よく自分の飼っている犬の給与量が分からないという質問を受けますが、だいたいその犬の体重の1/2が1ヶ月分の給与量と思って頂ければよいと思います。 例えば30.0kgが適正体重である大型犬は30日で約15.0kg食べ、1日あたりが約500g、1食あたりが250g程度となります。 ただし日本で飼育されている犬は運動不足気味ですので、これから2割程度減らしてもらうぐらいで良いと思います。 つまり5.0kg程度の小型犬種は3.0kg以上のフードを購入しても品質の良い状態で食べ終わりませんし、劣化した状態で与え続けると下痢の原因にもなります。 特にこの点は自然派にこだわってプレミアムフードを使用される場合にご注意頂きたいですね。合成保存料を使用していないということは使っている物に比べて劣化は早いですから。 また歯石がつきにくい点もドライフードの優位点です。少し大きめの物のほうが歯には付きづらいのでよいですね。 一部のメーカーでは口内リンスで付着させないといった製品も出てきましたので、どうしても大きめでは食べないという子はそういったものが良いでしょう。 最後にシニアフードについて説明したいと思います。 犬は成長も早いですが、老化も早く訪れます。 この傾向は大型犬ほど早く、5歳程度から兆候は現れます。 見た目にはまだまだ若々しく健康的な子も多いでしょう。 しかし腸内細菌は徐々に善玉菌が減り始め、軟骨成分も痩せ、免疫力も低下してくる等、一生の中での節目にあたってきます。 そういった点をカバーするためのフードが"シニア"です。 高齢犬用ととられがちですが、老化予防用と認識して頂いて、早目の切り替えをオススメします。 最後になりましたが、11月10日(時間未定)に安曇野店にて"健康セミナー"を行います。入場は無料で当日はアイムス社の専従の獣医師の先生も見えます。 是非参加頂きたくさんの質問を頂ければと思います。

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熱中症にご注意ください。

外に出しておく場合ですが、日陰を選んであげること、ただし太陽の位置は変わることも頭にいれておいて下さい。 下はコンクリートやレンガなどにしないこと。照り返しが激しいですし、お腹を冷やして体温を低下させることができません。 水を充分に置いておくこと、。危険を感じると大量に水を飲んではき出すことで体温を下げることを犬はします。 次に車でのお出掛けの際には絶対に車内に置かないこと。以前ちょっとのつもりで15分程車の中に置いて出たところ、車内で死亡していたというオーナーの話を聞いたことがあります。 また、エンジンを切らず、エアコンを付けっ放しにしておく場合にも犬を決して車内に放さないこと。エアコンのスイッチを切ってしまった犬もいました。 水筒を持っていくこと。ある程度の間隔で給水してあげて下さい。 また、バンダナを水にぬらして使用するのも効果的ですね。首にまいておけば体温の上昇を防げます。 万が一熱中症の症状がみられた場合はただちに体を水につけて下さい。そして口からポカリスウェット等のスポーツ飲料を流し込めたら飲ませてください。それだけしてから獣医さんへ行った方が助かる確率は上がります。楽しい夏をお過ごし下さい。

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夏バテ防止について

ついつい暑いので水分ばかり取ってしまい、胃腸の調子が・・・という方も多いのではないでしょうか?犬や猫でも同じことが言えます。 特に朝晩の温度と日中の温度の差が急激な日には、かなり調子を崩す子が多いですね。 具体的に言えば、食欲不振・嘔吐・下痢・風邪がよく見られます。 あまりこれが続くようですと心配ですし、獣医さんへ行ってみてもらった方が良いですが、たまにであればこれからお話する点を留意して頂いて様子を見て欲しいと思います。 まず全ての場合にあてはまることですが、冷たい水をあまり飲ませないこと。 食欲のない場合には、食事の時間をいつもより前後してみる。涼しい時には食べる、という子は結構多いです。通常食べているフードよりカロリーの低いものを使ってみる。全く食べない訳でなければ量を減らして、長い時間給餌を行わず、決められた時間だけ与える。間食はしない、といったことです。 次に嘔吐ですが、まずは内容を確認すること。全く食物を受け付けずに吐いている場合は、病気や中毒の疑いがあるので、その場合は別として、たまに黄色い胃液を吐く、食べたものをたまに戻すといったことは胃腸の様子が少し変わってきてもすぐにおこることです。胃液を吐いている場合はまず食事の回数を増やしてみて下さい。1回量は増やす必要はありません。食べた物を戻す場合は次の食事の量を減らすか、絶食させてみて下さい。どちらの場合も水分を多量にとりすぎた結果、胃に負担のかかった場合が多いです。それでも改善しない場合は獣医さんに診てもらうことをおすすめします。 次に下痢。これに対しては予防のほうが良いでしょう。現在ペット用のビヒズス菌やオリゴ糖といったものがかなりいろいろなメーカーから販売されています。こういったものを毎日少量ずつでも摂取していると、腸内に善玉菌が多くなり、調子の良い状態を保てます。腸が活発に働いていると、夏バテそのものが無縁となるといってもいいすぎではないでしょう。また今までよりも食いつきが悪くなったという相談をよく受けますが、老犬でない場合は食べたくない時には無理にあげないで下さい。動物は暑い時には脂肪を減らそうとしますし、寒くなると蓄えようとします。せっかく暑い夏を楽にしようと減量しているペットにせっせとおやつ等を食べさせて太らせてしまったら逆効果です。冬はよく食べ、夏は少食になるのはあたりまえと思って下さい。 最後に風邪です。特に室内犬に目立つのが夏風邪です。暑いだろうとエアコンを一日中かけていると空気は乾燥します。それが鼻の粘膜を乾かしてしまい、お散歩の時などに熱を持った空気を急に入れることで鼻気管炎を起こすケースが多いですね。人間もそうですが、なるべく空気の入れ替えをしながらあまり外気温と差のない所にいた方が夏風邪は防げると思います。 当たり前の話だったとは思いますが、皆様、健康には十分ご注意下さい。

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迷い犬を探す

突然自分の飼っている犬が姿を消してしまったら、あなたならどうしますか?  あまり考えたくないかもしれませんが、季節を問わず探し方を相談されるケースがよくあります。  そんなに大きな犬でなくても10kmを離れた場所で保護されたケースもありました。  また、当店に貼ってあったポスターを見た方からの情報で飼い主さんの元に無事帰れたこともありました。  懸命の捜索にも関わらずついに見つからなかったことも当然ですがあります。  絶対に見つかるという方法はありませんが、始めにいくつかの場所に手を打っておくとかなり確率的には発見しやすくなります。まずは保健所と警察署。  保健所に問い合わせておけば、保護された段階で連絡をもらえますし、現在長野県内の保健所ではホームページをつくり保護されている犬たちを写真公開していますので、確認もしやすくなりました。ちなみに松本保健所のホームページのアドレスを載せておきます。一度どういう風なものか見ておいてもよいでしょう。 http://www.pref.nagano.jp/xeisei/matuho/mayo001.htmです。公示期間は約2~4日と長くはありません。  次に地元の警察署に届けを出して下さい。これをしていないと、拾得物の扱いとなりますので、半年後に発見しても、他の人の所有が認められてしまうことがあります。  また、近くの獣医さんにも必ずお願いしておいて下さい。怪我をした場合には保護した方が連れていってくれることも多いですから。  以上の点に自分の飼っていた犬の特徴を考え合わせるとかなり見付けやすくなります。性格が穏かで人や犬にも慣れている場合は意外と近くをぐるぐると回っていることが多いですし、臆病な犬や神経質な犬の場合どんどん直線的に離れていきます。人混みや他の犬などを恐がっているうちにだんだん遠くへ行ってしまうんですね。  ペットが逃亡してしまわない様に心掛けておくことは当然ですが、万が一のケースを想定しておくこともオーナーの大切な自覚ですね。。

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ペットの歴史

ご存知の方も多いかも知れませんが、ペットとしての歴史をみると我が国での場合犬よりも猫の方が長いんですね。  人間と犬としての関わりは縄文時代からと非常に長いのですが、その頃は当然ながら猟に使われるために一緒に暮らしていた訳ですから、共存していたという方が正しいと思います。  この関係は地方ではそのままの形で残り地犬化したものが現在の秋田犬、紀州犬等のマタギ犬の祖だと言われているのです。 しかし都市部では、この共存関係は成立せず、野犬化し疫病などで行き倒れになった死体を食べていたり、群れで人を襲ったりしたためすっかり嫌われものになってしまいました。  昔話によく登場する犬なのですが、だいたいその色が白というのがポイントで、白い動物は神の使いという民話信仰で特別な存在であるということと、地方での話がほとんどという点で特別なケースでの話とご理解いただきたいですね。  一般的には"犬追物""犬合戦"など犬を馬上から射殺すことを競ったり、闘犬させたりと、かなり受難の時期が続く訳です。  一方猫はというと、かなり古い時期からペット化していた様で、平安時代ぐらいから家の中で飼育している様な描写が残っていますし、江戸時代になると日光東照宮の左甚五郎のねむり猫や浮世絵などにもかなりペットとしての飼い猫の姿をみることができます。  一部の特権階級層では狆(ちん)をペットとして飼っていた経過はありますが、都市部でも犬を飼う様な習慣は明治以降に一般化した様です。日本犬が一般的に、飼い主には忠実だけれども他者には警戒心を解かないといわれるのも前述した歴史経過もあるかもしれません。  現在、多種多様のペットが氾濫していますが、どの種にも長い年月を経て生み出された歴史があります。  今、自分と暮らしているペットの歴史を探ってみるのも面白いかもしれません。普段のしぐさの中にもそのなごりを留めている場合もありますし、もっとよく理解できるかもしれませんよ。  少し「アドバイス」からは脱線しているかもしれませんが、またこういう話も書いてみたいと思います。

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無駄吠えについて

"無駄吠え"について今回は考えてみたいと思います。これについてはまず理由から考えなければいけません。 だいたいパターンがあると思うのですが、それによって対処の仕方がかなり違ってきます。 まあ犬ですから吠えるのは当然とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、現在こういった騒音に対しての法律等の規制は厳しくなっていますし、ご近所付き合いのトラブルを招く原因にもなりかねません。 まずは無駄吠えをする犬にならないようにするポイントからお話ししたいと思います。 本来動物というものは無意味に鳴くことはあまりありません。声を立てることは自分の存在を周囲に示す行動ですから、危険を仲間に知らせたり、求愛のためだったりすることがほとんどです。 無駄に鳴くことは他の動物に正確な自分の場所を教えてしまうことになりますからこれは自殺行為になります。 通常ペットで飼われている犬たちも新しいオーナーのもとに来たばかりでは、あまり鳴きません。小さな仔犬のうちは親や兄弟と離れてさみしいために鳴いていることがありますが、これもだいたい30分くらいです。大事なのはこの状態の時に絶対にこちらから手を出さないことです。「さみしくて鳴いているんだからかわいそう」と思う気持ちもわかりますが、犬からしてみると"鳴いたら来てくれた。鳴けば次も来てくれる"と学習してしまいます。 このまま成長してしまうと家から人がいなくなると鳴き止めない犬、また家族が家の中にいる気配があると外で吠えている犬になってしまう訳です。この場合吠えることが完全に欲求から起因していますし、罪悪感を持っていません。こういうタイプの子には"鳴き止め首輪"をおすすめしています。それがいけない事だと教えるためには現行犯でしからなければいけないのですが、だいたい飼い主が現れると鳴き止んでしまうのでそれからしかってもあまり効果がありません。 そうは言ってもあまり体罰を使うのは好ましくありませんので刺激臭や視覚に訴えるアボアストップをオススメします。 さて次に問題なのは仔犬の時にはほとんど鳴かなかったのに成犬に近づくに従って鳴き始めたというタイプの犬です。 このパターンにあてはまる犬は家の中で飼育されている犬に多く、それまではすごく飼いやすいと思っていたというオーナーの声をよく聞きます。この原因は小さなうちに家の中だけで周りの社会との関係が希薄だった犬によくあてはまります。 飼い主が家庭にいる時は強気に吠えかかっても、いない時には全く声も出さないというのが特徴です。 この子にとっての社会は家庭の中でしかないため、来客者等に恐怖を感じているのです。 まだ2才未満であれば少しずつでも他の人、犬とコミュニケーションを取らせることでいくらかずつ状況は好転します。 しかしあまり年令がたってしまった場合は逆に悪化するケースもあります。そうした場合は最近獣医さんのところに問題行動に対して有効な薬もできたそうなので相談してみてはどうでしょうか。 最後になりますが、どちらのパターンに対してもいえることですが、ほんの少し愛情のかけ方を間違えたことがこういった結果に結びついた訳です。今から犬を飼いたいと思う方は充分留意頂ければと思いますし、今悩んでいる方も早目にご相談頂ければと思います。 人間と動物がよく相手のことを理解しあえることがこれからのよい社会造りにつながるのではないでしょうか。

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トイレのしつけ

今回は購入後の相談が多いトイレのしつけについて触れてみます。 猫は生活習慣の中に自分の排便を隠そうとする特徴があり、それを利用するとさほど難しくありません。具体的に言えば、市販されている猫用トイレの小さめのものや、和菓子などに使われている化粧箱等に砂を入れて子猫をその中に入れてあげてください。最初は砂で遊んで散らかしたりもしますが、すぐにトイレに使用することを覚えます。 犬の場合は特定の場所を自分で決めて排便を行いますが、猫のような素早さがないためか、かなり慎重に場所を選びます。 購入当初はオーナーにも警戒心を持っていますので、まず目の前でトイレを始めることはありません。ですからまずしてあげて欲しいのは購入時に入れてきたケースから出した時にフローリングの床の上にペットシーツを一枚だけ置いてあげて下さい。市販されているトイレはほとんどのものが段差がついているので、この場合使用しないことがポイントです。またシーツ以上に柔らかいところがあるとそちらへ行ってしまうので、そういった場合には外して下さい。 次に実際にそこに子犬をおいて「トイレだよ・・・」と優しく声を掛けて下さい。 これは何度か繰り返すうちに条件反射で覚えさせる効果があります。 その場所に子犬を置いたら5分程度姿を消して下さい。 戻ってみて成功していたら声に出してほめてあげて下さい。 そして短時間遊んであげて下さい。 失敗した場合でも決して怒らないこと。叩いたりすることは逆効果です。何も言わずケージへしまって下さい。 これを反復していると、早い子ですと「3日位で覚えた」というケースもあります。これでもダメな場合は気軽にメール下さい。 個々に相談にのっていきます。

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依存症のペット

最近マスコミ等にも話題になり始めた依存症のペットについて触れたいと思います。当店でも若干ペットホテルを行っておりますが、最近預かれないペットが非常に増えています。 現在の様に核家族化が進み、あまり来客もなく他の動物を見る機会もない犬・猫の場合、オーナーから離れただけで過度のストレスがかかってしまい体調不良に陥ってしまうことがよくあるためです。 どの様な状況かと言うと、まず食事がとれない、次にトイレが出来ない。睡眠がとれないといったことが主です。食事はなれてくるとなんとかなることが多いのですが、トイレは1日全くできなければ、膀胱炎になってしまうことは想像に容易でしょう。 ではどの様に飼育することが理想的か? それは難しいことではありません。まず、ケージ・サークル等に入れておく時間をつくる。留守番をきちんと慣れさせる。 食事は人間と別にとる。来客があれば子犬のうちからよく触ってもらう。ワクチンがきちんと済んだら近所や友人等のペットにも接触させてみる。この程度のことで充分だと思います。 当然ペットの幸せはオーナーと長く一緒に暮らすことですが、オーナーなしで生きていけないのも問題です。 ペットは言葉を完全に理解できません。だからオーナーがいつ帰ってくるのか解らないことはこの上ない不安なのです。ですから日頃どんな状況にも慣れておくことが一番大切だと思います。

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狂牛病について

今回のワンポイントアドバイスは、狂牛病(B・S・E)についてです。 正式名称は牛海綿状脳症といい、EUで18万頭もの感染が確認され、人間のフロイツフェルトヤコブ病との因果関係が取り沙汰されると、世界中でパニックとなりました。国内でも、昨年3頭が確認され、マスメディアでの取り上げ方、農水省の対応の遅れ、情報量の不足等々の問題で、過剰気味な程のパニックとなっています。 まず、犬猫に関してですが、感染は一例も報告がありません。はっきりとは言い切れないようですが、原因とされている異常プリオンが、草食動物、草食系雑食動物を好んでいる傾向があるようです。犬は肉食系雑食動物、猫は肉食動物ですので、まず大丈夫といわれています。 犬・猫共通な話ですが、牛乳を飲むと下痢するケースが多いのは広く知られています。

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ペットの肥満

年末も近くなり、大分朝晩の冷え込みが厳しくなって参りました。普段お散歩をなさっている方も、なかなか外へ出掛けるのが億劫になっているのではないでしょうか。 この時期は人間もそうですが、動物は身体に脂肪を蓄えようとするため、減量ができません。今回はペットの肥満についてお話したいと思います。 現在ペットの6割が肥満気味といわれています。まあ少し太っているくらいの方が可愛いと思っているオーナーも多いのですが、実はそれが思いも寄らない病気につながることをご存知でしょうか? まず大型犬の場合ですと、股関節の問題がでてきます。生後2年目までに過重した場合、発生率は高くなります。ひどい場合ですと歩行不能になることもあります。早めに体重調節を行うことと、無理のない運動が一番の予防法です。 次に小型犬種、こちらも気管虚脱・脱臼・ヘルニア等発生するとなかなか治りにくい病気が多くあります。また、猫の場合になると、尿路結石と言っておしっこが出なくなってしまうケースが多々あります。それに全てに言えることですが、心臓病や多臓器不全最近では糖尿病も大分増えているそうです。 こういった症状が表われやすいのがこの時期なんですね、少しでも思い当たるオーナーさんは1日15分以上の運動を2セット以上(有酸素運動になります。)、後は人間の食べているものは与えないように、肥満の子はペットフードも早めに減量用(ライト)に切り替えていくことをお奨めします。

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冬に向けて

もうすぐ寒い冬がやってきます。犬は日本では寒さに強い生き物と思われてきました。確かに在来種である、柴犬・秋田犬・紀州犬等の日本犬といわれている犬種は、成犬になれば雪の中でも平気でいられる程ですが、外来種が大半を占める様になった現在では、大分事情が変化してきました。 特に室内で人間と共に暮らしている場合には、暑い時には涼しいエアコンや扇風機の近くに、寒い時にはファンヒーターやこたつの近くに、と外気温とかなり差のある所にいますので、外出時にも、ペットヒーターを用意してあげたり、室外で飼っている場合でも、北風のあたらない日光浴のできる場所へ移しておくのも一策です。 また、食事も通常のものよりハイカロリーにしてあげるのも良いですね。 最後に、伝染病も冬は出やすいと一般的に言われています。転ばぬ先の杖、獣医さんでワクチンを接種することをお勧めします。お早目に。

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